ハス園でザリガニ捕獲 エビとカニの水族館


紀伊民報
2009年6月20日


アメリカザリガニが大発生して被害が出ている和歌山県白浜町十九渕の「富遊ハス園」(10アール)で、すさみ町の町立エビとカニの水族館スタッフが捕獲に乗り出した。初回の20日には約150匹を捕獲。今後も継続していく考えで「今回は水位が低かったので捕った数は少なめだった。次回は雨の後に仕掛けたい」と話している。
 同水族館では、館内のイベントとして一年を通してザリガニ釣りをしている。共食いしたり、死んだりして数が少なくなるため、田辺市のザリガニ釣り大会や自分たちで捕ってきたものを補充している。今回、同園が大発生したアメリカザリガニで困っていることを知り、同園を管理する「グループ・プロペラ」(小川昭造代表)に捕獲を申し出た。
 同館スタッフは19日夕方、魚を餌に捕獲かご4基を仕掛けた。20日朝に引き上げてみると、最も多いかごで約60匹が入っていた。今回は水位が低く、ザリガニが入りにくかったとみている。
 同園でザリガニの被害が目立ち始めたのは3年ほど前。どこから入ったのかは不明という。特に今年は被害がひどく、花芽や葉を切り取ってしまうため、花が咲かなかったり、葉が枯れたり変形したりしている。
 小川さんは「非常にありがたい申し出。グループとしても釣り上げて生息数を減らしたい」と話している。

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