網走の青色ザリガニ急減? 乱獲原因か 市民グループ調査

2010年10月16日
北海道新聞

網走市内の生息地での調査で、出現率が大きく減った青色のニホンザリガニ


【網走】希少な青色のニホンザリガニの生息地として知られる網走市内の沢で、青色の個体の生息数が大幅に減った可能性のあることが市民グループの調査で分かった。関係者は愛好者らによる捕獲が原因とみており、保護対策の必要性を訴えている。

 「北海道ザリガニ・ウオッチングマラソン」会員で稚内水試職員の川井唯史さん(46)が今月初め、網走市内の生息地(非公表)で毎年行っている定期調査を実施。15平方メートルの区域を設定し、30分で捕獲したニホンザリガニ21匹のうち青色は1匹で、「出現率」は4・8%と過去最低だった。

 川井さんは10年前から同じ場所と方法で調査しており、これまでの青色の出現率は10%前後で、昨年も10%。川井さんは「水温、水質などの変化は確認されなかったことから、人為的な捕獲が減少を招いたと考えられる」と話している。


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