特定外来生物に14種類 ザリガニやアリなど


日本経済新聞 2020年9月11日


政府は11日、アメリカザリガニを除く外来のザリガニやアリなど14種類について、輸入や飼育を原則禁止する「特定外来生物」に指定する政令を閣議決定した。

今回指定されたのは、「ミステリークレイフィッシュ」など外来のザリガニのほか、在来種のアリや昆虫を集団で襲い攻撃性が高い南欧原産のアリ「ブラウジングアント」、水生食中植物など。生態系の変化に大きな影響を及ぼすアメリカザリガニは、飼育数が多く、規制で大量遺棄につながる可能性があるとして含まれなかった。

ブラウジングアントは体長2.5~4ミリ。南米原産の強毒アリ「ヒアリ」のような毒針はないが、国内では2017年に名古屋港で初めて確認された。