ゼブラダニオ- 遺伝子組み込みの観賞魚を未承認輸入
2007 年 4 月 25 日

 サンゴの遺伝子を組み込み暗闇で赤く光るように改良した観賞魚、ゼブラダニオを未承認で輸入、販売したとして環境省は24日、2業者に再発防止措置をとるよう行政指導した。輸入された350匹のうち100匹が販売されており、同省は小売店に返品するよう呼びかけている。

 販売したのは、神奈川県綾瀬市のペットショップ「JET」。輸入したのは、さいたま市西区の観賞魚卸業者「ダイフク・インポートサービス」。昨年11月にインドネシアから350匹を輸入、うち300匹をJETに販売した。

 遺伝子組み換え動植物は04年2月に施行した「遺伝子組み換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)で、販売などには環境相の承認が必要。両者は組み換えゼブラダニオが届け出対象と知らず、未承認で輸入、販売していた。ゼブラダニオは古くから一般的に飼育されているしま模様がある熱帯魚。組み換えゼブラダニオはここ数年、海外で人気という。