札幌手稲署は七日、外来生物法違反(飼育の禁止)の疑いで、札幌市手稲区富丘二の三、自営業松谷元気容疑者(28)を逮捕した。
調べでは、松谷容疑者は今月三日、経営する同区内の爬虫(はちゅう)類熱帯魚専門店「トロピカル・ジェム」で、特定外来生物に指定されているミナミザリガニ科の「ヤビー」一匹を販売目的で飼育した疑い。ザリガニは「非売」としつつ「一匹七万九千八百円」と表示していた。
同容疑者は、「違法なのは知っていたが、高く売れるので、売ろうとした」と供述しているという。
外来生物法は、生態系に影響を及ぼす恐れのある生物を特定外来生物に指定し、環境大臣の許可なく飼育することを禁止している。環境省によると、道内での同法違反の摘発は極めて珍しい。