環境省釧路自然環境事務所は、「特定外来生物」に指定されているウチダザリガニが環境に与える影響を解説したリーフレット「ウチダザリガニを移動させないで!〜釧路湿原の生態系を守るためにわたしたちができること〜」を6000部発行。釧路市博物館や塘路湖エコミュージアムセンターで配布している。
ウチダザリガニは1930年、食用として摩周湖に放流されて以来、道東を中心に道内各地に生息域を拡大。釧路湿原にも入り込み、ニホンザリガニなど在来種の生息が脅かされている。
リーフレットはニホンザリガニとの見分け方や、法律上の禁止事項と罰則を強調。同事務所は「これ以上分布を拡大させないためにも、適切な取り扱いへの理解を求めたい」と話している。