幻の水色ニホンザリガニ、繁殖へ取り組み

9月15日 産経新聞


 栃木県なかがわ水遊園(大田原市佐良土)が、幻とされる水色のニホンザリガニの繁殖に取り組むことになった。

 同園は平成14年、国内の水族館では初めて褐色色のニホンザリガニの繁殖に成功しており、生息地である北海道の水産試験場から委託された。近く一般公開も予定している。一般公開されるのは国内で3カ所目、関東では初めてとなる。

 水色のニホンザリガニは、北海道・網走地方のシラカバ林のある川に生息している。体長3〜6センチ。るり色に近い鮮やかな水色をしていることから、通称は「ルリ」。個体の色は遺伝的なものと考えられ、非常に珍しいため「幻のニホンザリガニ」と呼ばれている。

 同園には14日に水色のニホンザリガニ4匹が到着しており、今後、繁殖に向けた作業が進められる。ニホンザリガニに詳しい同園の堀彰一郎主任(学芸員)は「希少種の中の希少種。ぜひ見にきてほしい」と話している。

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