苫小牧民報社
2007年10月18日

ウチダザリガニ駆除1162匹

 カニかごなどを用いて支笏湖で行われていた外来生物ウチダザリガニの駆除を目的にした捕獲・生息域調査が終えた。環境省支笏湖自然保護官事務所などによる捕獲数は1162匹。昨年の3.7倍にもなった。
 支笏湖のウチダザリガニは湖の東側で営巣地が見つかり、繁殖も確認されている。湖周辺の沢には絶滅危惧(きぐ)種のニホンザリガニが生息しているが、ウチダザリガニによって、その生息域が狭められる可能性もあることから、同事務所が昨年からカニかごを用いて駆除に乗り出している。
 今季の調査は、国立公園内の動植物保護を目的にした環境省のグリーン・ワーカー事業に位置付けられ、7月末からモラップ山の沖合30メートルから50メートル、水深3―5メートルにカニかごを仕掛けて行われた。
 同事務所が、かごなどを用いて捕獲したウチダザリガニは797匹。湖畔でダイビング指導を行っているブルーノートが、ボランティアで捕獲したものが365匹おり、トータルで1162匹が駆除された。
 昨年の捕獲は314匹だった。同事務所は「今年は昨年よりも1カ月早く捕獲をスタートさせた。その効果が出た」と話している。来シーズンも駆除活動を継続していくという。



ザリガニ・ニュース! に戻る