最長寿? 400歳の二枚貝 大西洋沖海底で発見 英の大学
2007 年 10 月 30 日
東京新聞

 【ロンドン=共同】英バンゴー大学の海洋研究チームはこのほど、大西洋のアイスランド沖の海底で発見、引き揚げられた二枚貝の生息期間が「四百五年から四百十年と推定される」と発表した。同大学によると、これまでに見つかった最長寿の動物の可能性があるという。二十八日付で同大のウェブサイトで明らかにした。

 発見された二枚貝は長寿で知られ、ギネスブックでは一九八二年採集の貝が二百二十年と認定されている。長寿の理由は不明。

 今回の二枚貝は長さ約八・七センチ、重さ約五十二グラム。昨年採集した貝類などの中に含まれていた。木の年輪を測定するように貝殻の層などを調べ、年齢が四百年を超えることが分かった。貝の分析は、気候変動に関係する海洋の環境変化を知る上でも参考になるという。

アイスランド沖の海底で発見、生息期間が400年以上とされる二枚貝=バンゴー大提供、共同