2008年2月28日 抄訳 東京ザリガニ研究所 英語原文
メルボルン大学動物学部の最新の研究により、豪のザリガニは闘争相手の顔を記憶していることがわかりました。
100匹以上のヤビー(Cherax destructor)を使用した2年間の研究の結果、ザリガニは個々のザリガニの顔、特に闘争の相手であったザリガニの顔を、識別・記憶していることがわかったものです。
「ザリガニという無脊椎動物がこのような能力を有していることは、驚きです。人間をはじめとした一部の脊椎動物やごくわずかな無脊椎動物でこのような能力が確認されているだけでした。」とメルボルン大学動物学部長のマクミラン教授は述べています。
同教授によれば、比較的単純な神経系がどのように形状認識をしているか解明することにより、ロボットの形状認識の開発に役立つかもしれないとのことです。
顔面の色や幅が、識別の重要な要素となっているようです。
ヤビーは他のザリガニの臭いを記憶していることは既に知られていますが、外見上の特徴を記憶していることがわかったのは初めてのことです。
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