全身が真っ青!!ニホンザリガニ 浦河の村上さんが飼育
2008年3月6日
北海道新聞
浦河町でペットショップを経営する村上修一さん(33)が昨夏、日高管内の沢で全身が青いニホンザリガニを発見、現在まで半年以上飼育を続けている。数が激減しているニホンザリガニは環境省指定の絶滅危惧(きぐ)2種で、村上さんは「飼育を続けて生態の把握、保護の方法を考えたい」と話している。
ザリガニは昨年七月、ヤマメ釣りをしていて六匹を捕獲。水や土壌に工夫しながら飼育し、現在は体長四センチと二センチほどの二匹が元気に水槽を歩き回っている。紅白模様のエビの仲間と同じ水槽のため、鮮やかな青色が目立つ。
日高地区水産技術普及指導所によると、青い個体は色素異常とみられ、「五百−千匹に一匹の割合」という。道内では昨夏、網走管内でも見つかっている。
村上さんは「二十年ほど前には、青色以外に緑色のザリガニが町内の水田のあぜにもいた。色素異常で弱い個体なので、護岸工事など環境の変化を受けやすく、数が減ったのでは」と残念がる。今後も飼育を続け、夏には再度、生息域を調査する考えだ。