2008年3月21日
黄色いニホンザリガニを公開
国内初、なかがわ水遊園で
黄色いニホンザリガニ(右)と、青いニホンザリガニ(県なかがわ水遊園で)
極めて珍しい全身が黄色いニホンザリガニが、大田原市佐良土の「県なかがわ水遊園」で公開されている。同園によると、黄色いニホンザリガニはこれまでに発見例がなく、公開は国内の水族館で初めて。5月11日まで展示し、繁殖を試みるという。
ニホンザリガニは北海道、青森、秋田、岩手のみに生息する日本固有の種。個体数が少ないため、環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)2類に分類されている。
黄色いニホンザリガニは体長約4センチで、約2年前に北海道で見つかった。魚などでは、遺伝子の突然変異により、生まれつき色素を作れない「アルビノ」(白子)の症状があるため、黄色く見える個体が見つかっているが、この黄色いニホンザリガニは目が黒く、色素があるため、アルビノではないという。
展示では、ほかにも、通常の赤みがかった褐色のニホンザリガニと、自然界でごくまれに見つかる“青い”ニホンザリガニも公開し、3色のニホンザリガニが楽しめる。同園は「なぜ黄色いのかはわからないが、なんとか繁殖させたい」と話している。