高田公園でザリガニ異常発生
2008年8月19日

異常に増えているザリガニ。2日に1回の捕獲で、多い時では80匹以上捕れた=3日、上越市の高田公園

 上越市のハスの名所、高田公園の堀で、アメリカザリガニが異常発生している。5月から8月上旬までに市が捕獲した数は昨年の7倍に当たる約1400匹。関係者は「どうしてこれほど増えたのかは分からない」と首をかしげている。

 高田公園のハスは20年ほど前にほぼ全滅したことがあり、同市は専門家に調査を依頼。堀に生息するザリガニがハスの若芽を傷つけ、枯れたことが原因の一つではないかとされ、駆除した。現在もハスの芽が出る春先以降、堀にかごを入れて捕獲している。

 駆除は10年ほどになるが、同市都市計画課によると、2003年に約1100匹を捕獲して以降、毎年200−800匹ほどで推移していた。

 異常発生しているのは同市陸上競技場近くの南堀。昨年、南堀とハスまつりのメーン会場の一つ北堀で捕獲したときはわずか211匹だった。ことしは北堀ともう一つのメーン会場、西堀で捕獲を試みたがほとんど入らず、南堀では捕れる数が一気に増した。同市水族博物館でも増加の理由はすぐには分からないとしている。

 影響が懸念される南堀のハスの葉の状態や花の咲き方について、「病害虫の専門家は、例年とそれほど変わりないと話している」(同市都市計画課)という一方、公園管理事務所職員からは「いつもの年より生育が悪いようだ」という声も聞かれる。ザリガニが増えてハスに影響があったかどうかは不明だ。

 ほかにも同公園では、ハスの生育に悪影響を与えるとして毎年、イネネクイハムシを駆除している。


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