ブルーマロンの赤ちゃん誕生 鳥羽水族館、日本初の繁殖成功

2008年10月29日

日本で初めて展示されるマロンロブスターの赤ちゃん(鳥羽水族館提供)


鳥羽市の鳥羽水族館が、鮮やかな青色とその巨体で人気のあるザリガニ「ブルーマロン」の繁殖に成功した。飼育自体が難しく、繁殖は日本初。28日から展示も始めた。

 ブルーマロンは、オーストラリア南西部の川に生息する「マロン」と呼ばれるザリガニの一種。青以外にも黒や茶色の仲間がいる。世界で3番目に大きなザリガニといい、大きなものでは35センチを超える。

 同館では8年ほど前から飼育に取り組んでいるが、日本の水が合わないなど飼育自体が難しく、過去に2回輸入した固体はいずれも数カ月で死亡した。今回、卵をもったのは昨年7月に輸入された1固体。7月末に交尾、約2カ月後にふ化し30−40尾の稚エビが確認された。現在は25尾が体長約1センチほどまでに成長したため、うち5尾が展示されることになった。

ブルーマロンの親

写真

 飼育担当者の芦刈治将さんは「現地から水を取り寄せて水質を調整するなどの研究が実を結び、1年以上の飼育が実現できた」と感慨深げ。「3世誕生を目指し、研究を続けたい」と話した。



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