2008年10月31日
マロンロブスター:赤ちゃんすくすく 鳥羽水族館で国内初
鳥羽市の鳥羽水族館が、鮮やかな青色をしたザリガニ「マロンロブスター」の繁殖に成功し、体長約1センチに成長した赤ちゃん5匹の展示を始めた。繁殖は日本初という。
オーストラリア南西部に分布するマロンロブスターは、ザリガニの中では3番目の大きさ。38センチ、2・7キロに成長した記録もある。現地では食用とされ、繁殖が盛んに行われているが、日本への輸入、飼育は禁止されている。鳥羽水族館は展示、研究を目的に輸入した。
9月後半から卵のふ化が始まり、現在、25匹が元気に育っている。マロンロブスターの飼育は大変難しく、オーストラリアから水を取り寄せるなどして研究を重ねた。ようやく1年以上の長期飼育ができるようになり繁殖にも成功したことで、水族館の飼育担当者は「さらに3世誕生を目指したい」と張り切っている。