数千匹のザリガニ出現 岡山の用水路

2012年10月19日
山陽新聞

 用水路の橋の下で大量出現しているアメリカザリガニ


 アメリカザリガニが、岡山市東区神崎町の用水路で2年ぶりに大量出現している。数千匹はいるとみられ、異様な光景となっている。

 東区の同所から北幸田にかけての住宅地にある用水路(幅0・5〜1・8メートル)で、ほぼ締め切った水門から下流約400メートル間に出現。水深は浅く、体長5〜10センチサイズが体の半分ほどを水面から出して密集している。昼間は天敵のカラスなどに見つからないよう、約20カ所ある橋の下などに約300匹ずつが身を寄せ合っている。

 この場所では2010年にも大量出現。地元住民によると、昨年は異常発生しなかったが、今年は今月初旬から姿を現し始めた。

 県内の野生生物研究者らでつくる岡山野生生物調査会によると、気温が下がり、冬眠に適した場所を探して用水路をさかのぼり、行き止まりとなった上流部分に集まった可能性があるという。


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