青いザリガニに育つかな 室蘭水族館、繁殖に成功
2013年7月26日
北海道新聞
青色ニホンザリガニの雌と子ザリガニ=15日撮影(市立室蘭水族館提供
【室蘭】市立室蘭水族館(祝津町)は、昨年捕獲した青色のニホンザリガニの繁殖に成功した。子ザリガニ30匹ほどが今月生まれ、同水族館は秋に展示できるよう飼育を続けている。
青色のニホンザリガニは道内と東北の一部だけで生息が確認されている珍しい種類で、繁殖の成功は「聞いたことがない」(同水族館)という。
水族館の職員が昨年9月、雄雌各1匹の青色ニホンザリガニを市内の沢地で捕獲。同10月まで展示した後、同じ水槽に入れて繁殖に取り組んだ。水道水の中では生きられないとみられることから、水族館近くのわき水をポンプで引き込むなどの工夫を重ねた。
今年3月に産卵し、7月7日に30匹ほどがふ化した。現在は体長6ミリ程度で赤茶色だ。同水族館飼育総括の坂口輝雄さん(67)は「両親が青色でも子供はなかなか青くならない。どんな色に育つか楽しみ」と話している。