動植物を分類する学者(分類学者)は、一見同じに見える生物の違いを見分ける訓練を積んでいる。種類を見分けるため、分類学者は、「判別カギ」を生み出した。「判別カギ」は対象となる生物に関し、2つの選択肢を盛り込む。ウエスタン・オーストラリア州サウス・ウエストのザリガニを一般人が見分けられるようにした簡単なカギは上記のとおりである。
カギはとてもシンプルである。まず1で2つの選択肢を読み、該当するところの右の指示に従う。番号が示されていれば、再度その番号の選択肢を読む。ザリガニの名前が書いてあれば目的のザリガニ名が見つかったこととなる。
例えば、ザリガニには4筋の突起があるが、額角にはトゲがないとしよう。1では1bに該当する。その指示どおり3番へ進むと、3bに該当する。すなわち、ハサミは長大で、腕の内側に毛が生えているのが特徴であるので、ザリガニ名はヤビーだと書いてある。結局、ヤビーであると見分けることができた。
今後、ザリガニを見たり捕えたりしたら、その種類を見分ける際にこのカギを使ってもらいたい。