マロンは、ウエスタン・オーストラリア州サウス・ウエストで最大のザリガニであるとともに、世界でも大型種の仲間に入る。他の魚介類が導入される前は、マロンがサウス・ウエストの川で最大の生物であった。元々はハーベイとオールバニの間で見られるだけであったが、養殖業者がマロンの幼体を川や灌漑用水池に放流したことにより棲息域が広がった。今では、マロンは、ハット川(ジェラルトンの北)からエスペランスの西までの川や池に見られる。ゴールドフィールドの池にも棲息している。
マロンは、川や池の、特にデトリタス(腐植)の堆積した砂地を好む。また、マロンは、流木や岩など多くの障害物のある場所を好む一方、高塩分には耐えられない。
マロンは頭部に5筋の突起を有し、額角には3対のトゲがある。尾節には2対の小さなトゲがある。また、ペンチのようなハサミを有する。体色は、ジェット・ブラックから茶色、更には観賞用に養殖されている珍しいコバルト・ブルーまである。マロンは、体長38センチにまでなる。甲羅長は額角の先端から甲羅の端までを測るが、法定最低長は7.6センチとされている。
ウエスタン・オーストラリア州では、レクリエーションでマロンを取るにはライセンスがいる。漁期(通常1〜2月)には、1回10匹までの捕獲制限がある。詳しい情報は、ウエスタン・オーストラリア州水産部事務所でマロン釣りに関するパンフレットを入手のこと。